うみねこのなく頃に 第26話「Episode4-8 sacrifice」

終わっちゃいましたねえ……。一言で感想をまとめるならば、


いや〜、面白かった。


ってとこでしょうか。


まあ、いくらなんでもあの終わり方はないんでないか、とか思わないでもないですし、作品全体で見ても説明不足なところとか多々ありましたけどね。ただ、それらの欠点をものともしないだけの勢いはあったと思いますよ。


繰り返される六軒島での惨劇。それを「ゲーム」とみなして対峙するメタ世界の戦人とベアトリーチェ。さらには98年の縁寿による事件の追跡。これら世界の現実と幻想とが入り乱れて複雑怪奇。物語の流れ的には魔法を否定しそうなものなのに、その世界自体の構成にベルンカストルやラムダデルタといった魔女がうごめく不安定感。


なんというか「破綻すれすれ」の際どい作りだと思うんですが、それを成り立たせてしまうのはやはり竜騎士07さんの構成力でしょうか。訳のわからないながらのスリルがたまりませんでした。


さて、一応最終回にも触れておきますと、戦人に勝負を託して、消え行く縁寿。……これ、現実に死んだわけではないって解釈でよいんですよね? あくまでメタ世界から退場しただけで、98年の縁寿は生きているってことで。そうじゃないとさすがに辛すぎるので、そう思うことにしよう。


暴論でも何でも、無理やりベアトリーチェの存在を消していく戦人ですが、最後に残った謎。だったらそこにいるベアトリーチェとは一体何者なのか? いや、そんなこと聞かれましても……。亡霊とかじゃダメですよね。


アニメ二期があるものと思って心待ちにしますが、聞くところによるとあまりDVDの売り上げとかが良くないそうで、こんな状態で投げ出されたらどうしようかとヒヤヒヤしております。ひぐらしの時みたいにPS2にでも移植してくれれば良いんですが……。


放映画質がいまいちだったのは残念でしたが、OPとEDは出色の出来。2クール、最初から最後までスキップせずに見られました。