うみねこのなく頃に 第23話「Episode4-5 breakthrough」

まずは98年の世界。犠牲者の遺族を訪ねてまわる緑寿でした。こういうシーンは、過去と現在をつなげてくれて良いですね。緑寿の地道な努力も伝わりますし。船長さんが彼女のことを覚えていて、好意的に接してくれたのにはホロリと来ました。何気ないセリフにも、あの時、島へ送り届けながら、迎えることが出来なかったという彼の悔いが感じられました。


そして舞台は86年に戻ります。乱心したとしか思えない金蔵の、残酷きわまるテストに、朱志香と譲治の回答が熱い。その決意は魔法に等しき力を生むのでした。面白いですが、ますます魔法と現実の境目が怪しくなりますなあ。


さて、今回の大きなポイントは、朱志香がロノウェと会った時に、「源次さん?」と認識していることですね。ロノウェの説明もかなりストレートです。


「源次は私の弟のようなものです。あるいは、この世界における私の正しい姿だったのかもしれません」


ふむぅ。依り代ということは、全くの同一人物というわけでもないのか。役割の重なった影のようなものなのでしょうか、と、自分で書いていてもわけわからないのですが。ただ、ロノウェ=源次ならば、ベアトリーチェ=金蔵ということもありうるのではないですかね?


それにしても、今回は譲治がすごかったですねえ。口だけでなく覚悟と行動力も見事。ほんとに、彼が当主でも良いような気がしましたよ。