とある科学の超電磁砲 第3話「ねらわれた常盤台」

やっぱり今期の一押しは本作ってことになりますかね、いまのとこ。原作既読の方による「本編(禁書目録)より面白い」という評を見かけたことがありますが、さもありなん。魔術がどうのといった暗めの話より、超能力少女達の活劇の方が楽しいですもん。


さて、今回の舞台は「学舎の園」。どうも、常盤台を含むお嬢様学校は、学園都市の中でもさらに隔離された一角にあるとのことで、なかなかに豪胆な都市デザインであります。内部は確かに観光したくなるような美しさ。ただ、efでも感じたんですが、日本人にとっての綺麗な町のイメージって、こういうヨーロッパ調になっちゃうんですかね。観るには良いですが、住む分には外国風すぎて慣れない気がします。もうちょっと和風要素が欲しくなってしまう。余談ながら、科学が進んだはずでも、自動改札機は現実と同じSUICA形式なんですね。改札の進化は当面無しですか(笑)。


常盤台の生徒がスタンガンで襲われる。深刻な犯罪ではありますが、動機と「眉毛を塗る」という結果でシリアスにしすぎない展開が良いです。それでいてコンピュータの正確性に対する伏線にもなっていたようで、なかなか奥が深い(「嫉妬により一時的にパワーアップした」って解釈じゃダメなんでしょうね、やっぱり)。


犯人が分かっているなら監視カメラを数千台見るよりも、まず自宅を押さえたほうが早いんじゃないかと思いましたが、結果的には犯人が家に帰る前に取り押さえ、被害を食い止めたのでベストでしたか。初春の見せ場という意味合いもあったのでしょう。


ところで、トイレで、誰も見えないのにドアが開いて閉じて、佐天が「ん〜?」と首をひねりつつも「気のせいか」という感じで済まそうとしたシーンが、リアリティがありました。まあ、人間、こういうときはそう流すしかないよなあ、という。細かいところですが、こういった部分の積み重ねが良作を作っていくのではないかと思いましたね。