Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第24話「対峙」

印象としては、キャルが美緒をいたぶる回、ってとこですかね。前回も書きましたが、美緒以上にキャルが痛々しい。なんというか、鬱屈しちゃってるんでしょうね。玲二といたときはもっと穏やかでしたが、今にして思えばあれも、姉を殺されて動揺していた心が、無理をして作り上げていた安定だったのかもしれません。だからこそ、玲二に「棄てられた」と思ったときの反動が大きかったのか。


美緒に「心の中に一生残る深い傷を」と言っておきながら、「忘れちまいなよ」と諭す。矛盾していますが、その矛盾ゆえに救いが残る、そんな言葉でもありました。


なお今回、玲二とエレンは何かやっているようでたいしたことはやっていないので、ほとんど印象に残らないのでした。エレンは最後、美緒を救いにいきましたが、それもキャルからの連絡。自分が何とかすると言いつつ、結局街をさまよっていただけではないかという気がしないでもありません。まあ情報不足なので仕方ないんでしょうけどね。


それにしても、次回予告のキャルの言葉が不吉すぎてもうどうにもですよ。