「サマーウォーズ」観ました

今日こそ観られました。うん、面白かったです。時かけやヱヴァの時ほど熱狂的に感想を書きたいってほどでもないんですが、十分良作だったかと。


田舎の大家族、そしてあの家は古き懐かしき日本家屋という感じで良いですね。昔の祖母の家を思い出しました(あそこまで広くはなかったですが)。ただ、大家族でたくさんのキャラを描くとなると、どうしても一人あたりの描写時間が減ってしまうわけで、途中は健二と夏希の出番が少な目で、ちと物足りなかったです。ちょっとばかり展開にフラフラ感が。まあ、最後に主人公の見せ場はありますけどね。


あと、サイトでキャラ確認すると、健二役の神木隆之介君と夏希役の桜庭ななみさん、さらに栄おばあちゃん役の富司純子さんまで、キャラクターと声優が見た目そのままって感じで面白い。実写版ができそうなほどだなあ。


さて、以下一応反転で。



世界の危機といっても、やっぱりネット上のAIが相手だといささか緊迫感に欠けてしまうのはしょうがないですかねえ。せっかくお城みたいな家があることですし、リアルに立てこもって戦うような話だったら、より盛り上がったんじゃないかと思わなくもありません。ま、それだと全然別の話になっちゃいますし、そもそも相手がいませんが。


それにしても栄おばあちゃんの死は衝撃的でした。唐突な悲しさと、そのあとの虚脱感と、葬式に向けての準備に気を取り直しと。実際にありそうな空気がよく出てましたね。長い縁側の描写が印象的でした。


花札はトラぶる花札道中記レベルの知識しかないですが、それでも楽しめました。夏希のために世界のみんながアバターを提供する場面は、お約束的ですが感動。加えてキング・カズマのリベンジもなによりでした。もちろん健二の暗算もすごかった。紙に書かなくなったので、あきらめてしまったのかと思いきや、そう来るか、と驚かされました。


大家族ものと言ってもギスギスした人間関係みたいなところはあまり無くて、基本的にほのぼの。笑える場面も多かったですね。最後もさわやかに締めてくれました。



ところで、影の功労者は佐久間君だと思うのですよ。最初だけ出て来る主人公の友人Aレベルな役かと思いきや、最後までご苦労様でした。彼にもなんかご褒美があると良いですねえ。