けいおん! 最終話(第12話)「軽音!」

最終回らしく、最後はヒロイン、唯の存在感にスポットがあたりました。不在からその復帰までを上手く盛り上げてましたね。さすがに、憂が唯の真似をして、みんながそれに気づかない(しかも唯よりギターが上手い。なんだか唯が不憫です……)というのはやりすぎ感がありましたが、やっぱり軽音部は唯がいないと、そして彼女を含めた四人(*)がいないといけないんだ、ということを伝えてくれました。


最後、ギターを持って学校へ向かう唯。懐かしくも印象深い初回の冒頭と重ねる上手い演出でした。すべって転びそうになるけど転ばないのが、唯の成長を象徴しています。夢中になれるものを見つけて、仲間を見つけて、輝いてますよね。感動的であると同時に、「自分にはこういうときがあっただろうか」と、どこか物悲しく振り返ってしまうのが年を取った証拠でしょうか。


最後は、みんなの予想と期待通り、元気な演奏で締め! 唯、澪、梓が良く映っているのに、律と紬は地味なままで終了か、と思いきや、二人から始まってサビをもう一回とは、憎いことしてくれますねえ。紬は軽音部のなかで一番落ち着いたポジションで目立ちませんでしたが、こういうのを見ると、本当に溶け込んでいる様子が良く分かります。


「この講堂が、私たちの武道館です」


武道館の話まで綺麗に回収していて、感嘆でした。シミジミ。


さて、次回は番外編と言いつつ普通に時間は進んでいるみたいですね。一応最終回とはいえ、まだまだ終わった気はせず、来週も楽しみです。



(*)梓になんの恨みもないですが、ここには加えていません。今作はどうしても四人が中心のイメージですので。