Phantom〜Requiem for the Phantom〜 第12話「亡霊」

冒頭の夜景の美しさにいきなり引き込まれました。CGの進歩というのは素晴らしいですねえ。そして、ファントム―ツヴァイの、暗躍というには派手すぎる舞台。すでに敵対組織には仮面をつけていても「インフェルノのファントム」と認識されるほど有名になったみたいです。というか、ファントムってコードネームはどこから漏れたんでしょうかね? インフェルノ自らが怯えさせるためにそれとなく噂を流したのか。


何か吹っ切れたような顔立ちになった玲二ですが、クロウディアは本当に今の姿が「彼の意志」だと信じているんでしょうか? どう考えても自暴自棄でしょうに。


しかし、そんな玲二にもふとした出会いが。そうかあ、キャルは(おそらく血のつながっていない)姉を抗争の巻き添えで失ってしまったんですねえ……。もはや原作忘れが相当に進行していることを改めて痛感しますが、それもまたよし。キャル可愛いですねえ。いかにもさびれた裏街に住んでいるような、はすっぱ(死語か?)な言葉遣いも良いですよ。


アインを失って以来、「ツヴァイ」という名前でしか存在しなかった玲二が、おそらく久々に名乗ったであろう自らの名前。それがきっと、キャルが玲二の救いになっていくということの表れなんでしょう。今回は意外と出番少なかったですが、予告は見事にキャルでしたし、次回のキャルの出番にまた期待なのです。