けいおん! 第9話「新入部員!」

すごく良かったと思います。


ここ数回、1話、2話のころに比べるとややパワーが落ちたかなという印象を受けていたのですが(それでも、十分に面白かったのですが)、今回はフルパワーでした。


ほのぼのあり、笑いあり、演奏あり、そして感動あり。けいおん!という作品が持つ魅力をぎゅっと詰め込んで見事に描き出してくれました。素晴らしかったです。


なんと言っても中心になったのは新入部員の梓。一体どういうキャラかと思ってましたが、なかなか真面目な子なんですね。しかもギターも上手い。いつもノンビリの軽音部に対して、こういった性格の子が入るのは非常に刺激になって良いです。


意欲をもって入部したのに、先輩達の姿に幻滅し、ケーキやアイスをおごってもらっても、部になじめないでいる梓の心情が、鮮明に伝わってきました。また、そんな梓を気遣うのが澪というのもうなずけるところ。似たところありますしね。


「分からなくって。どうして軽音部に入りたいと思ったのか」と涙ながらに語る梓。そして、演奏で応える唯たち。このあたりの少女の描写は、まさに吉田玲子さんの得意とするところなのでしょう。まさかけいおんで泣きそうになるとは思いませんでしたよ。シミジミ感動でした


話が梓のことばかりになってしまいましたが、ちょっと唯のことも。最近彼女のキャラが、またちょっと面白く感じられてきました。一見弱気で純真そうな風貌ながら、結構強気で自信家で見栄っ張りだったりするのが意外性。梓のギターテクを前に、ぎっくり腰でごまかそうとか、なかなか無茶をしてくれますねえ。さすがは主人公の魅力、かな?



そうそう、梓ちゃん、OPにも入れてもらえましたね。ちょっと無理やり感はありましたが、CLANNADの汐なんて最期まで顔を出させてもらえなかったんですから、それに比べれば大優遇ですよ。良かった良かった。今後も頑張ってください。澪とは気が合いそうな気がしますね。



追記:ネット上の感想を見ると、「けいおんにシリアスな雰囲気は似合わない」という意見も多いですね。それももっともなのですが、個人的には今回みたいな流れはツボでした。ま、たまには良いんじゃないかと。