イチロー 前人未到の日米通算3086安打…張本氏上回り(毎日新聞)

日本野球史上、アンタッチャブルと思われる記録がいくつかあって、王さんの868本塁打ですとか、金田さんの400勝ですとか、それらはもう、これから破られることは無いのではないかと思われるのですが、張本さんの3085安打というのも、そんな記録の一つであっただけに、イチローのすごさは際立ちます。逆に、こんな選手が出てきたのだから、そのうち500勝したり、900本打つ選手も出て来るかもしれない、なんて思わせてくれたりもします。


ただ、冷静に考えて、この記録が何になるかというと、実のところ不明瞭なんですよね。少なくとも日本プロ野球記録ではないですから、来年以降も選手名鑑の通算記録欄には、いつものとおり張本氏の記録が載っていることでしょう。そうで無くてはおかしい。張本氏が「日本で3000本安打を打ったのは私だけ」というのは、決して負け惜しみとはいえないわけです。


メジャーに移籍する選手が増えて、通算成績の取扱いが良く分からなくなってきつつあるということを、あらためて考えさせられる出来事でもありました。メジャーを含めるんだったら、3Aはどうだ、日本の二軍はどうだ、韓国野球はどうだ、とか収拾がつかなくなりそうです(ま、一応「日本の一軍とメジャー」というのがコンセンサスなんでしょうけど)。