機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第21話「革新の扉」

さて、もう21話にもなりますが、いささか盛り上がりに欠ける感があり、どうしたものやらです。王兄妹がネーナに倒されて今度こそ退場ですね。ひどいことを言われても留身をかばい、でもその留美も結局すぐに殺されてしまった紅龍がある意味悲しい役どころではありましたが、感動的とは言い難い。音楽や演出もなんだかとってつけたようで、「ひょっとしてわざと盛り上げなかったんだろうか」と思わなくもないのですが、どうでしょうか……。留美は彼が殺されてもあんまり悲しんでいませんでしたしね。


ただ、最後にネーナを討ち、仇をとったことになるルイスの叫びはさすがにグッとくるものがありました。沙慈としては、彼女にそんなことはしてもらいたくなかったでしょう。でも、ルイスにはそれしかなかったんでしょうねえ。これで「仇をとったからやめます。」といってくれれば良いんでしょうけど。


しかし、そういう個別のシーンでは光るところもあるのですが、全体で見ると流れがつかみにくいです。そもそもソレスタルビーイングの行動戦略が分かりません。「イノベイターを倒す」と口では言っていますが、具体的にどういう方向性で何をしたいのか。なんだか2期に入ってからのソレスタルビーイングは基本的に受身一方なんですよね。攻撃されたから反撃するとか、壊れたから直すとか。衛星兵器が撃たれてから破壊に行くとか。ひょっとして戦術予報士というのはその名の通り戦術専門で、戦略には不向きなんでしょうか。だったら困ったものですが。


イノベイター側にしても、リジェネの行動なんか、思いきりリボンズに見切られて、あっさりと殺されそうな予感しかしません。せめてもうちょっと成功確率があるように描いてほしいなと思います(とか言って成功しちゃっても前期と同じになっちゃいますが)。