機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第17話「散りゆく光の中で」

刹那達の必死の阻止行動にもかかわらず、間一髪のところで発射されてしまう衛星兵器(あのアロウズの金髪指揮官はしぶといですな……)。かろうじて直撃までは免れたものの、崩れ落ちていく軌道エレベータ。ここの映像はまさにCG時代ならではの美しさがありました。鏡のような四角形が空から多量に降ってくるのを下から見上げるような始点。これは迫力ある。今作の中でも屈指の映像的見せ場だったといえましょう。


そして、地上の被害を何とか食い止めようと一致団結する各勢力。ベタなんですけど、そして皮肉なことではあるんですけど、やっぱり感動してしまいます。「宇宙人が攻めてくれば人類はまとまる」なんて格言(?)を思い出しました。今回、少しアロウズのトップの覚悟とイノベイターの思考が見えましたけど、この共同もイノベイターの計算のうちだったのでしょうか?


……というか、人類を超えたという割にはいまいち能力がしょぼいような気がしますよ>イノベイター。怒ったり冷笑したりと、基本心理は人間と同様みたいですね。まあ、普通の人間プラスαといったところでしょうか。まだまだその程度では人類を導くには甘い気がするなあ。


一致団結で被害を防いで良かった、では終わらないのが今作。セルゲイ大佐が……。誤解に基づくだけに悲しすぎます。アンドレイも、恨むまではともかくドサクサに紛れて殺すまでしちゃうのはやりすぎでしょうに。だいたい、セルゲイは一応軍の公式な命令で軍使として現場に行ったわけで、その記録も残っているでしょう。「勘違いで殺しちゃいました」で済むものとも思えないんですけどねえ。


いずれにしても、これでまた、マリーが復讐に燃えるとか、憎しみを呼ぶ展開になっちゃうんでしょうか……。