空を見上げる少女の瞳に映る世界 第2話「逃げること」

カズヤは本気すぎるほどにスズメのことを考えていました。一安心と言いたいところですが、河原で長々と語り続ける姿に逆に不安になったり。いや、そもそも結婚とか言い出す時点で不安か……。「超えなければならない」とか抽象的な言葉が多くて意味不明なのに、ユメミ達がツッコミを入れないのはちと不思議でした。まあ、口を挟みにくい雰囲気ではありましたが。なんだかんだ言ってもカズヤ自身は好青年のようですが、彼とスズメがお話の主軸とどう関わってくるのかはまだ見えませんね。


さて、その主軸と思われるムントとユメミの邂逅。力を消耗しつつもアクセスを繰り返すムントに、ユメミも多少は言葉を返すようになってきました。個人的にヒットだったのは、ユメミがムントを「あんた」呼ばわりしたことですね。キャラ造形的には「あなた」かと思っていたもので、この辺のぞんざいさがちょっと意外で面白かったです。ムントの誘いに思い切り渋るユメミ。「自分の幻覚に違いない」とつぶやくあたりに、長年にわたる「見える力」へのコンプレックスを感じるところです。


あと今回印象的だったのは、日高家の家族の会話。ユメミはちょっと母親に反発してみたりもしてますが、それでも自然な仲の良さが伝わってきます。ユメミの、家の中でのリラックスした姿も良いですね。このあたりは結構気を配って描かれているように見えましたよ。


ちょいとしゃべりすぎなのが難ですが、2話目にして評価アップ。今後も良い感じに楽しめそうです。