CLANNAD AFTER STORY 第15話「夏の名残に」

若妻渚に萌えた前回に引き続き、今回は妊婦渚さんに萌える回でした。……もっとも、そんなことを言ってられたのも前半までで、後半は忍び寄る不安と向かい合うシリアス一直線。もうこちらも固唾を呑んで見守るしかございません。


「小僧……いや、朋也。」「俺達は家族だ。助け合っていくぞ」


明かされる渚の助かった場所。ここでの秋生の言葉の胸に響くこと。無理に「父さん・息子」なんて呼ばなくても、もう二人とも十分に親子っぽいです。絵も素晴らしい。夜明けとともに緑に照らされる渚。理屈抜きの説得力がありました。


今回の見せ場はそこかと思いきや、さらにその後、朋也と渚の河原でのやり取りがこれまた素晴らしい。特にアップの時の二人の表情は絶品。もう渚に萌えるとかいうのを超えて、この二人を愛情を持って見守っていきたいという思いに、自然にさせられました。


上記の河原のシーンも含め、前回に引き続き、アニメ版のアレンジが上手く効いてましたね。一人の時の、不安げな渚の表情で、彼女も悩んでいるということが伝わってきましたし、「無事に産めるのなら自宅出産を諦めても」みたいな発言を(早苗さんを通じて)聞けたのも良かったです。原作だと自宅出産にこだわりすぎで、優先順位が不明なところがありましたからね。このあたりの心遣いが、京アニが高い評価を受けるゆえんと、あらためて納得するところでした。