機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第13話「メメントモリ攻略戦」

<機動戦士ガンダム00>


2クールの折り返し、前半のラストを飾る戦いでした。余計なストーリー進行は加えず、ひたすらに衛星兵器破壊に向けて突き進むソレスタルビーイングガンダム戦闘としては異色なことに、刹那以外は艦内待機で、とにかく印象としては「突っ走るプトレマイオス」が印象的でしたね。軌道リング上を動く様子はリニアモーターカーのよう。あるいはアリオスのトランザムで赤くなった姿は灼熱の弾丸のようでもありました。スピード感ある見せ方でかっこよかったですよ。こういうときは、CGの進歩というものの恩恵を感じます。


ダブルオーが敵をひきつけ、アリオスが加速し、ケルディムが防御して、セラヴィーが撃ち落す。力押しといえば力押しなんですが、見ごたえがありました。ところで、ケルディムのシールドピットに阿重霞の呪縛結界を思い出したのは僕だけでしょうか?


刹那と敵さん(名前覚えてない)の戦いながらのやり取りなどは、いかにもガンダムという感じで、意識して作っているんでしょうね。昔ならばしゃべってるパイロットの顔がカットインされるところでありましょう。


王留美リボンズに引っ叩かれて動揺していましたが、さすがにそれだけで崩れるようなことはなく、冷静に復帰。その留美を出し抜こうとするネーナですが、どうもその行動すら留美の手の上のような気もします。果たしてどちらが上に行ってるんでしょうか?


単体のエピソードとしては満足度の高い回でした。ただ、前半を振り返ってみると、どうもあんまり進んでいないというか、お話の全体像が見えてこない不満があります。それと、「イノベイター」「アロウズ」という、分かりやすい悪役を用意しちゃったのはどんなものかなと。「武力介入で戦争を止める」という、前期の魅力的な矛盾が薄れちゃっているのが気がかりなのですよ。