機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第11話「ダブルオーの声」

セカンドシーズンも中盤に入り、熱が入ってきました。まずは冒頭、メメントモリの攻撃でスイールが壊滅状態になったところから。セルゲイ大佐生きてました。良かった。マリーが不吉なことを言うからびびっちゃったじゃないですか。さすがのアロウズも、連邦軍まで被害に巻き込むことは避けたようで。とはいえ、やったことは無茶苦茶で、あんな行動で世界大衆の支持を得られるとはとても思えないのですが、イノベイターさんのことですから、色々計算した上でのことなんでしょう。多分。


「連邦は核を使ったのか?」


と驚くカタロンでしたが、「核兵器」という概念がこの世界にあったことがちょっと新鮮。良く考えれば西暦世界なんで当たり前なんですが、これまで全然存在感が無かったもので。禁止条約が機能してるんですかね? もっとも、衛星兵器がこれほど強力では、反連邦勢力も太刀打ちできませんねえ……。


メメントモリ破壊ミッションを実行しようとするソレスタルビーイングに対して、先手を打って攻めるアロウズイノベイターがアニューを通じて得た情報のようですが、アニューの様子を見ると、本人の自覚は無いという線もありますね。そうなるとまた悲劇的に面白そうな話になりそうです。


ここでの戦闘は見ごたえがありました。どうも今作はガンダムが圧倒的な性能に物を言わせて何とかしてしまう場面が多く、緊迫感に欠けることも多かったのですが、アロウズの機体の性能アップと、マネキンの戦術によって、ソレスタルビーイングも危機に陥るようになってきましたね。ルイスの上官を悼む涙が悲しい。


それにしても、退避するソレスタルビーイングの職員が意外と多くて驚いた。いやまあ、あれだけの機体を製造するのですから、それなりの人材が揃っていなくてはならないのは道理ですが、これだけ話数を経ても、いまだに組織の陣容が良く分からないというのはどうかと思います。今ソレスタルビーイングのトップって誰なの? と不思議になってしまいます。


あと、「戦争根絶」の目的は良いとしても、直近の行動が場当たり的というか、長期的展望を欠いているように見えるのも不満。もっともこれは、司令塔であるスメラギの復帰が遅れ、その後は敵の攻勢から守るだけで手一杯だからなのかもしれませんが。その点では、今回ティエリアがもたらした情報でどう変わるか、ですかね。


ラストはニュータイプ感応の00的表現。ツインドライブ&トランザムの使用によって起動したもののようですが、いちいちあんな状態になっては戦闘どころじゃなくて困るような気もします。