コードギアス 反逆のルルーシュR2 第24話「ダモクレス の 空」

前回、シュナイゼルの悪役ぶりと、ナナリーがいともあっさりフレイヤ弾を撃ってしまったことに結構失望していた僕でありましたが、それでも、今回見るとやっぱり面白い。大河内一楼さんの、スピーディに見せ場を作って盛り上げていく才能は本物だと思いました。


アンチフレイヤ弾システム(名前覚えてない)を、ルルーシュのプログラムとスザクの投擲で発動させるという、二人の協力シーン。「ユーフェミア様っ!」という祈るニーナ。最後にルルーシュを守り、カレンとの戦いにおもむくC.C.。ファンが「見たい」と思い描いたシーンを着実に押さえているのはすごいことです。


そして何より、ナナリーの目が! ラスト付近で見えるようになるかなとは予想しておりましたが、実際にその姿が見られるのはやっぱり嬉しいところです(状況的には悲しい中ではありましたが……)。ユフィと同じような明るい青い目なのかと思ってましたが、それよりルルーシュに近い紫の入ったような色で、「兄妹なんだなあ」と感心してしまいましたよ。


さて、本筋ですが、ルルーシュシュナイゼルの議論。そもそもシュナイゼルの言っていることは、アメリカが原爆を独占できたのはわずか4年でしかなかったという現実の歴史の前では非常に怪しげなわけですが、まあそのへんは置いときまして。ルルーシュに対しては確かに「お前が言うな!」って感じもしますねえ。さんざんギアスで人の意思を踏みにじり、未来を消してきたくせに。ここに来て、あらためて反省でもしたんでしょうか?


シュナイゼルを殺さず、ギアスで僕にするというのは、恐れいりました。これでこそギアスの本領。どんな敵方ですらもねじ伏せてしまうことができる絶対の力。「最終決戦」の幕切れにふさわしい決着だと思いましたね。味方にすると頼もしそうですなあ、シュナイゼル


もっとも、真の最終決戦は次回に。ルルーシュがナナリーをどうこうするとは考えにくいんですが、ナナリーがどんな思いでいるのかちょっと分かりにくいですし、肝心のゼロ・レクイエムとはなんなのか。ともあれ、計50話にわたって長らく楽しませてくれた本作のラストを、しっかりと見届けることにいたしましょう。