コードギアス 反逆のルルーシュR2 第20話「皇帝 失格」

ルルーシュに、スザクに、黒の騎士団に、C.C.とアーニャ(マリアンヌ)に、そして皇帝側にと、いつも以上に場面の転換が多くて、重要なことが色々起こっているんですけど、全体の流れはややぶつ切り気味だったような気がしなくもない第20話でした。ただし、詰め込んだだけあってお話のほうは大分煮詰まってきましたね。前期は「これ、2クールじゃ終わらないだろう」感がヒシヒシと漂っていましたが、今季はむしろ、再来週あたり最終回になっちゃいそうな勢いです。ワクワク。


第一の注目はやっぱりC.C.とアーニャの関係ですね。アーニャはギアスがかけられていて、そこにマリアンヌの記憶が移植されていたということでしょうか。逆に、だからこそアーニャ自身の記憶は不完全だったと。一方のC.C.は記憶を失ったわけではなく、単にすねて引っ込んでただけですか。マリアンヌもC.C.によってギアスを与えられていたということですが、それはどんなものなんでしょうかね。アーニャの記憶をいじったのはマリアンヌなのか、それとも皇帝なのか。神根島に向かう二人の目的やいかに?


「ねえどうしよ。助けるべきかな、彼を?」


「彼」が皇帝を指すのかルルーシュを指すのかちょっと分かりにくいのですが、どっちにしてもマリアンヌにとっては家族なんですから、助けられるものなら助けた方が良いんじゃない? と思ってしまいますけどね。はてさて。


シュナイゼル殿下は、怪しげな儀式にふける父皇帝についに我慢がならなくなり、クーデターを決意。しかしこんな時でも冷静であり、自らの野心というよりも国と人々のために立つという流れを見事に作り出しています。どうも、ルルーシュが何もしないでも、この人に任せておけばよかったような気がしなくもない。すごいなあ、殿下。


ただ、このシュナイゼルにしてもアーニャにしても、ナナリーの死に全然打撃を受けていない様子なのがちょっとひっかかります。小説版を読むかぎり、仲は良好だったはずなのに。単なる描写不足か、それともブリタニア側で保護に成功しているということなのか。後者だったら良いなあ。


スザクはもう完全に迷走しちゃってますね。まあ本人は一生懸命頑張っているんでしょうけど、「動いてないでとりあえず休め」と言いたくなります。