コードギアス 反逆のルルーシュR2 第10話「神虎 輝く 刻」

天子の強奪に成功し、脱出を図る黒の騎士団。それを追う星刻とゼロの知恵比べという図式で、今回はなかなかに分かりやすく楽しめる回でした。最後をのぞいては、ですけど。


強力な新型ナイトメア・神虎に対して立ち向かう黒の騎士団のエース・カレン。しかしながら、こういう流れは得てして新登場のメカの方が強いものです。奮戦むなしく捕われるカレン。劣勢にディートハルトは撤退を進言しますが、ここでゼロの下した結論は、反転攻勢に出ることでした。


ううん、ここは難しい決断でしょうね。実際あそこでカレンを見捨てては、組織内部に不信感を持たせることになったかもしれませんし、それこそ第2話で卜部に語ったこと(「切り捨てるのではダメ」)という持論もあります。冷静なようで情で動くルルーシュとしては、初めから選択は決まっていたのかもしれません。ただ、ゼロにとってにディートハルトは便利な存在でしょうね。あれほど悪役になるのを恐れずに意見を言ってくれると、どちらを選ぶにしてもゼロは傷つきにくいです。ディートハルトも、そのあたりまで考えてあえて言っているのでしょう。


奇襲機略を好むゼロと黒の騎士団が珍しく正面からの戦闘でしたが、敗北。中国の有能美形が吐血するのはもはや様式美の感すらありますが、勝機を見出せないまま籠城する黒の騎士団。果たしてどうなる!?


……と、いうところでいきなり生徒会室にルルーシュが登場。本作お得意の唖然とさせる引きで終了でした。さて、あれはなんでしょうか? 単純にシーンの間に時間差があるということですかね。でも、そもそも学園からずっとルルーシュの姿が無かったらごまかしきれないでしょうから、影武者なのかも。いくらなんでも中華連邦にいるゼロのほうが別人というのは考えすぎですよねえ……。いやはや、さすがに本作、一筋縄では終わってくれません。



それにしても、ナナリーの出番がありませんなあ……。