CLANNAD 第22話「影二つ」

長いプロローグの終わり。そして物語は始まりへ……。



……始まりますよね?




さて、一応最終回です。両親の過去を知っただけでは渚の落ち込みようが不十分だと思ったのか、さらに資料室でダメ押しエピソードを入れてくるあたりが京アニですよ。


「俺はこれからも一生舞台に立ち続ける!」


秋生さんは高校生とは思えないほど上手く、演劇への熱意だけでなく、才能も感じさせました。これを見せられたら、さすがに渚じゃなくても辛いと思います。


「俺達は夢を諦めたんじゃねえっ! 自分達の夢をお前の夢にしたんだ!」


CLANNADの中でも屈指の名シーン。娘に対して全力で訴える秋生さんが熱い。朋也も、父に対してこんな態度を望んでいたんだろうなあ、と思ったりします。そして渚の一人芝居へ。これはアニメならではの見せ場でした。ゲームでは良く分かりませんでしたが、渚が意外と上手い。演劇部部長というのは、そしてこれまでの練習は伊達じゃなかったんだなあと感動です。もちろん、幻想世界と交互に映し出した演出も光ってました。


最後は名曲「影二つ」とともにエンディング。逆光の中伸びる二人の影法師に、感無量でございました。



さて、とにもかくにもアニメCLANNADは一区切り。全体的な出来はさすがに最高級でありました。とはいえ、アフターの無いCLANNADというのは消化不良が否めません。いうなれば、おいしい前菜を食べたけどメインはまだかなあ、という感じ。今回「特報」が流れることを期待していたファンは僕だけではないと思うのですけどね。まあ、それは次回終了後に期待しましょう。