CLANNAD 第18話「逆転の秘策」

地味な回と予想してましたが、実はかなり重要で見ごたえのある回でありました。ここで一気に進展来るとは思いませんでしたよ。


まず序盤は智代と椋の可愛らしさに注目。いきなり起こしに来られておまけに朝食まで作ってもらうというのは、どちらかいうと「うらやましい」よりは「迷惑そう」という感想の方が先にきてしまうのですが、それでもエプロン姿智代をしっかり見せようという京アニの意気込みが伺われました。


そして椋にも、ひょっとしたら最後かもしれない見せ場の占いゲーム機。こちらも名シーン。繰り返しになりますが、ゲームの良いところはきっちりと持ってくる京アニ構成には感心いたします。そのおかげで朋也の食事は大変なことになっていたりもしますが。


智代の事情も語られました。こうして見ていくと、個別ヒロインの話は独立しているようで、やはりCLANNADの世界全体を形作っているということに気づかされますね。智代も、朋也と同じく家庭環境に問題があり荒れていた。でもそこから立ち直れたのは弟のおかげ。朋也にとって、それが渚の存在に当たると考えると、綺麗に話が重なっていきます。さすがです。


さて、渚が復帰。いなかったのは丸2話にも満たない時間でしたが(作中では一週間くらいでしょうか)、やはり地味なようでも存在感がありますね。さすがはヒロイン。そして智代のテニス対決を軸に描かれたシーンが今回のクライマックスでした。流れる挿入歌は「オーバー」。最初、「はて、智代の試合なのになんで杏のテーマ?」と思ったものでしたが、なるほど、納得のセレクトでした。


渚をかばい、無意識的に他の男子生徒を払いのける朋也。それを見て悟る藤林姉妹。ここでの椋と杏のやり取りの間が本当に絶妙でした。


「ごめん、お姉ちゃん」


ここの溜めが上手い。二人抱き合って泣くところが上手すぎます。ついでに、一人普段と変わらないことみのマイペース振りも良い感じでありました。



個人的には椋が結構好きなのです。今回のアニメでは実らない恋になってしまったわけですが、彼女の言うとおり、不確定な未来。たくさんある可能性のうちには、きっとうまくいく世界もあるということで。実際、椋と渚は基本的に似ていると思うので、朋也と相性良いと思うのですよ。ゲームの椋シナリオでもプレイしなおそうかなあ。あれ短いですが、想像の余地は大きくて悪くないです。SSではこちらあたりで補完を。


そうそう、今のところさっぱり気配の無い勝平ですが、この流れだとアニメのグランドエンディングシーンにワンカットだけ出て来るのではあるまいか、とピンポイント予想してみます。