機動戦士ガンダム00 第15話「折れた翼」

今回はなかなかの見ごたえでした。全世界の90%くらいのGDPを持っていそうな三カ国連合が総力を挙げて乗り出しているわけですから、さしものガンダムも防戦一方。ミサイル爆弾の類も、CGも使った気合の入った作画でスピード感がありました。


それでも、超オーバーテクノロジーっぽい怪しげな防御システムで防いでいたガンダムでしたが、マイスターが力尽き、一機一機と捉えられていくことに。なんとか離脱したかに見えたエクシアも、アリーに攻められ大ピンチでしたが、そこになんと新たなガンダムが! 事前に情報とかは全然見ないので、これは素直に驚きました。刹那の「ガンダ〜ムッ!」という叫びは、理屈を超えた魂がこもっているように感じられました。


不満を上げれば、ガンダムマイスターにもソレスタルビーイングにも、なお緊迫感が欲しかったところですね。せっかく戦闘時間の経過も詳しくおっていたのに、10数時間も戦っている割にマイスターや機体の疲労の描写が薄く感じられました。それにバックスタッフの皆さんも。もっとヒシヒシとピンチ的な雰囲気が欲しかった。


もっとも、次回予告を見るとガンダムがさらに3機も大判振る舞いということらしいので、まだ余裕があっても不思議ではないのかな……。ただ、それが本当にソレスタルビーイングの戦力なのかどうか、予断を許しませんけど。



ところで、スメラギさんやヴェーダが色々予測して、「戦争を無くす」という目的を追求している姿には、銀河帝国興亡史の心理歴史学を連想しました。もしかしたら多少影響あるのかもしれないですね。