「トンデモ本の世界U・V」

トンデモ本の世界U

トンデモ本の世界U

トンデモ本の世界V

トンデモ本の世界V

帯を見ると「と学会16年目」と書いてあります。これは驚きましたね。初代「トンデモ本の世界」からも12年。あれを読んだときには強い衝撃を受けた(あと大笑いした)ものです。なお新刊を出せるというのは、根強い人気を獲得したということでしょうね。「トンデモ」というフレーズ自体が市民権をえた感があります。


さてその新刊ですが、さすがに多少マンネリなところもあり、当時のような斬新さはありません。とはいえ、それでも非常に面白いことは間違いないです。少なくとも、と学会シリーズのファンならば、値段分以上は楽しめることでしょう。序文で山本弘さんが書かれていますが、「昔はネタが尽きるのではないかと心配したが、今ではそんな心配は無いとわかっている」。世にトンデモの種はつきまじなのです。


そんな中で、印象に残ったトンデモ本をいくつかピックアップ……と思って書き始めたのですが、キリがないのであきらめました。とにかく読んでみてください、としか言えません。万一、初代「トンデモ本の世界」も読んだことのない人がいたら、そちらから。


なお今回、U・V同時発売ですが、特に明確な区分分けは無いようです。両方買うのが一番と思いますが、「どちらか一冊」というのだったらVがお薦めです。まさにトンデモ本シリーズに期待する笑いがありますよ。



余談ですが、Vの後書きで山本さんの書かれているガンパレの話は同感。まああの世界も色々裏設定があるらしいのでうかつには書けないのですが、世界が滅びかけているわりには日本経済がまともすぎるんですよね。そもそも食料石油が持つとは思えないのですが。