レ・ミゼラブル 少女コゼット 第51話「明かされた真実」

「いや違う、それはありえない。フォーシュルバンさんが今までにやってきたことを思えば」


マリウスはすっかりジャンのことを信頼しています。これはジャンの人徳でもありますが、マリウス自身にも、曇りなく人を見つめることのできる目が備わってきたからでもありましょう。


「あの人、テナルディエよ、間違いないわ」
「僕もそう思う」


バレ過ぎですがなテナール男爵! 双方ぬけたところのあるコゼットとマリウスにそろってバレるとは、本人は、あれで何とかなると思っていたのですかねえ。しかしここからのテナルディエの自爆ぶりが見もの。これまで長きに渡って物語の悪役となってきただけに、この逮捕劇は痛快でした。連行されるテナルディエを見送るコゼットの胸に去来したのはどんな思いだったでしょうかね。また、ここでテナルディエの恫喝に動じないマリウスがかっこよい。本当に良い青年になりました。


次回はいよいよ最終回……って、あの人形は……(絶句)。いやはや、最初から最後まで謎でしたね、結局あなた達は何者なんですか。