D.C.II〜ダ・カーポII〜 第11話「小恋、ココロ、うらはら」

前から思っていたのですが、この作品には独特なタイトルセンスがありますね。気取っているわけでもなく、変なわけでもないのですが、なんとなく印象に残ります。今回も、「ココ、ココロ」で韻を踏んでいますし、2、3、4の漢字、カタカナ、ひらがなでリズムも良い。これまでを振り返りましても、初回の「小さな恋の季節」でさっそく小恋の名前にかけていますし、「にわか嵐」や「白日の時」も分かったような分からないような単語の組み合わせがうまいです。


さて本編ですが、タイトルからしても流れからしても、小恋と義之がギクシャクするというのは予想のできるところ。ただ、意外と安泰でほっとしました。変な言い方ですが、「良い落ち込み方」ですね。これが悪い方向だと、二人が誤解と言い争いとでゴチャゴチャになってしまうものですが、今作は少なくともまだ二人が互いのことを気にかけ、信頼していることがうかがわれます。


小恋はいつも控えめで、誠実で、それでも精一杯な様子を見せています。落ち込んでいても支えてくれる友人がいるのは幸いですが、早く義之が彼女の事を見てあげないとだめですよ。まったく。