CLANNAD 第10話「天才少女の挑戦」

「なんか変なグループが出来ちゃったわねえ」


と、杏はぼやきますが、ことみを中心に、渚、杏、椋、朋也が演劇部室にそろう光景。これでこそ、ことみシナリオの醍醐味と、感慨深いものがあります。和気藹々としたほのぼの風景がなんともいえません。よしよし。



さて冒頭に戻りまして。久々お目見え幻想世界。相変わらず動きの滑らかさがすごいです。草原に光舞うそこは、ロボット君が不思議に思う世界でした。正直原作をやっても僕の理解力では意義がつかみきれなかった幻想世界なので、アニメの表現力で納得できることを期待しています。


今回の見所は天然度MAX状態のことみの行動ですね。「いぢめる?」と涙目で朋也の陰に隠れる様子が、萌えるというよりも微笑ましいです。まあ、これで「頭が良い」という設定がちょっと無理を感じなくもないのですが、そこはそれ。椋もいちいちライバルが増えて気が気でないことでしょうが、律儀に仲良くなっているところが良い子です。


ラストの見せ場はヴァイオリン。ここでまた京アニが力を見せてくれましたね。楽器を構えるときの自然な動作に、引いたときの殺人的な音響演出がさえていました。ゲームやマンガだと、ことみの引く音がどれほどすごいのかが分からなかっただけに、これは新鮮。みんなが倒れてしまうわけです。


あと、忘れてはならない仁科りえちゃん登場。紹介がありませんでしたが、最初にヴァイオリンを弾いていたのが彼女ということで良いものと思われます。あんまり上手くないので別人かと考えちゃいましたが、今の彼女にはあれが精一杯なんだろうなあ、と思うと切ない。マンガ版とは顔立ちがちょっと違いますが、面影が残っていて一安心でした。