「『フルメタル・パニック!』に感じる不快。(日刊海燕)」

かなめが割と無神経というか、時々ひどいことを言ったりやったりするのは、シリーズ初期からの傾向ですので、この場面で特に引っかかるということはありませんでした。ただそれは自分が体重100キロ以上に当てはまらないから鈍感になっていただけで、「ブログで美少女ゲームの感想を書いているようなやつ」とかだったらイラだったかもしれません。まあ、デリカシーに欠ける発言であることは間違いないでしょう。


ただ、スペック高くて勇気も行動力も人並み以上にあるかなめが、こういう嫌な面も持ち合わせていて、それでいてそれなりの魅力を保ちつつヒロインを張っているというのは逆にフルメタの一つの非凡さだとも思います。この場面についてはどこまで考えられてのことか分かりませんが、多分賀東さんは、あんまり超人過ぎるキャラを作りたくないんじゃないでしょうか。宗介にしてもしかり。テッサはかなり万能ですが、それでも無敵ではありません。そこが物語の弱点にもなりうるのかもしれませんが、同時に魅力でもあるかと。


それにしても、かなめに与えられた「恋人にしたくないアイドル」の称号がいかに的を射たものであったかと、あらためて感じさせられちゃいました。こういう「世評」はやはり馬鹿にできないというところでしょうか。