機動戦士ガンダム00 第3話「変わる世界」

今回のガンダムは「一見地味だが実力派」という印象を受けますね。今のところ、キャラクターの魅力というよりも、「武力介入による戦争阻止」というソレスタルビーイングのテーゼ自体が非常に興味深いという、なかなか斬新なつくりになっています。


前回も少し触れましたが、デスノートに近い問題提起なんですよね。毒をもって毒を制すといいますか、独善的な世界平和のためのテロリズム。だからこそガンダムは絶対正義にはなりえず、むしろ対抗組織のキャラクターにも感情移入できそうな様子。


デスノートでは物語の中心が推理合戦になってしまい、それはそれで非常に面白かったのですが、「キラが社会に与えた影響」というものを深めきれずに終わってしまった感もありました。しかし、今作は早くもアイルランド武装闘争が凍結される描写があるなど、正面からその辺を描いてくれそうな予感です。黒田さんが本気で取り組んでいるシナリオであることは間違いないと思いますので、積み重ねる1年(だと思いますが)で、どんどん面白くなっていく気がしますよ。