ef - a tale of memories. 第2話「upon a time」

先週初回を絶賛してみたところ、ネット感想周りではいまいち加減な評価だったのでちょっとがっくりしていた僕です。で、僕の勘違いだっただろうかと今回を見てみたのですが……うん、やっぱりすごいと思いますよ、これ。


とにかく美麗な映像。絵を見せるのがアニメですから、これだけでも十分な価値があります。これでもか、ってほどに凝った演出は、誰もが感じるであろうように「やりすぎ」が心配になりますが、とりあえずまだ飽きていません。まるで舞カットが最終回の名場面のような見せ方ですが、ここで連想したのが新海誠監督の作品です。OPつながりで意識したのか、それとも元々これがシャフトの色と言ってしまえばそれまでなのか、興味深いところでした。途中、京介の映画部で「絵が主張しすぎて流れが止まる」と言うくだりはまるきりこの作品自信のことを指しているのではないかと感じさせられましたよ。


前回は控えめだったストーリーも、今回は結構進んだように思われます。少女マンガ家の紘、クリスマスに衝突したみやこ(どうやら、それからしばらく時間が経っているようではありますが)、そして千尋と蓮治。最後、千尋が記憶障害を告白する場面の映像は他に増して際立っていましたね。記憶の問題は予想はされましたが13時間ですか。ただ、前から疑問だったのですがこれって連続した物事にはどの程度適用されるんでしょうか? たとえば10時間前にあったことを覚えている自分をその10時間後に覚えていれば、20時間後でも覚えていることになりません? いや、「博士を愛した数式」を読んだときもその辺が疑問でして。


白黒と紫系統の色の使い方がポイントな今作。映像を維持しつつ、ストーリーとキャラにも引き込ませて欲しいですね。