レ・ミゼラブル 少女コゼット 第41話「エポニーヌの恋」

早い、あまりにも早すぎますよ。まだまだエポニーヌには頑張って生きて欲しかったのに。コゼットとももっと話してもらいたかったのに。ここで退場ですか……。


前回、お話的には盛り上がりつつも作画演出が低調だったので心配でしたが(いや、今回も別に目だって良くはなかったのですが)、エポニーヌが撃たれてからのセリフと映像が泣かせすぎます。


「すぐ隣にはこんな上等な人がいるんだなって」


なんだか、彼女のマリウスに対する気持ちが最後になってようやくストンと腑に落ちたような気がしました。なんだかんだ言われてますが、マリウスは基本的には清楚な人間なんですよね。男に対してはあまり清楚って言わないかもしれませんが、彼のそんなところにあこがれたんでしょう。


彼女は今作を通じて一番心情の振り幅が大きいキャラで、それがなんとも言えないリアリティーを感じさせて、「子どもに見せたい世界名作劇場」と言え、むしろその味わいはある程度年を取ってからのほうが分かるんじゃないかと思わせる存在感がありました。死の間際にただ想い人にそばにいてもらえることだけの幸せ。まさに、レ・ミゼラブルです。


今回は他にもぐっと来るセリフ満載。特にジャンの


「知らぬ間に私の手を離れ、大人になっていたのか」


は、これだけで一話作ってもよさそうな一言でした。1クールや2クールの作品ではかもし出せないであろうこの重みを見よ。これでジャンの「過保護」も少しは変わっていきますかね。


最後に「もう戻ってくるんじゃないぞ、ガヴローシュ」も良かった。マリウス君も決めてくれます。次回、ガヴローシュはコゼットに再会できるでしょうか?