機動戦士ガンダム00 第2話「ガンダムマイスター」

どこのアイドルマスターですか、と言いたくなってしまうようなサブタイトルでしたが、内容はなかなかにしっかりしていて、今後への期待を膨らませてくれました。


まず冒頭から、前回意図的に省かれたであろう世界情勢を説明してくれたのがグッド(良く見るとオフィシャルサイトに書かれていましたが)。西暦2307年。前回予想されたとおり、あくまでこの現代世界の延長上にある世界ということなのですね。軌道エレベータによる太陽エネルギーの供給と、それを中心にした3つの超大国郡。ユニオン、人類革新連盟、AEU。日本はユニオン組ですか、まあ納得というべきでしょうか。


今回取り上げられた紛争の舞台も、現代のスリランカのシンハラ人とタミル人の争いをそのまま三世紀持ち越したリアルな設定でした。タミルと言えば、言語学者大野晋さんが「タミル語こそ日本語の起源」と主張していることで(一部で?)有名な名前ですね。閑話休題。ともあれ宣言どおりに紛争抑止のために宇宙から飛来し、双方の兵をなぎ倒したソレスタルビーイングガンダムでした。


ガンダムの圧倒的性能を実現しているのはGN粒子?ですか。いわゆるミノフスキー粒子の発展版のような設定と思われます。そうしたところでガンダムの強さを正当化するのは良いですね。例によって若い美男美女ばかりが前面に出ていて、ややもすると安っぽくなってしまいそうな印象ですが、そこをしっかりと骨太な物語に仕立ててくれそうな雰囲気は十分にあります。


興味深いのは今のところ、ソレスタルビーイングが「魅力ある悪役」的描かれ方であることですね。紛争をとめるための武力行使、結局生まれる多数の殺人。この矛盾を主人公達も認めてはいるようですが、ではどういった結末への道があるのか。……なんだか、デスノートを思い出すのですよ。結局主人公側の敗北で幕を閉じるしかないような予感がしてしまう。果たしてどうなりますかね。