ロミオ×ジュリエット 第20話「使命〜揺ぎなき一歩〜」

反モンタギュー勢力がネオ・ヴェローナを押さえたのであるなら、むしろロミオがのこのこと戻るのはまずいというか非常に危険ではないかと思うのですが、そのへんはあまり考慮されていないのでしょうか。どうも、ハーマイオニをそのまま返したあたりといい、シナリオの「甘さ」を感じてしまいます。


ただし、徹頭徹尾甘さが無いのがモンタギュー大公その人で、罪の無い議長を斬り捨てて市民街の焼き払いを可決させる。これではもう「恐怖政治」の域も超えてただの暴力者です。一応可決したものの、さすがに貴族達もやる気なし。ゴマすり的に賛成したマキューシオも、根は小心だけに実行役を命ぜられて放り出したい気分でしょう。


形勢はもうキュピレット側にあり。主役二人もすっかり相思相愛で、当初の勢いが鈍りがちな感のあったロミジュリですが、ここに来て思わぬ方面から深刻な事態が。世界(といってもあの浮遊大陸だけという感じですが)を守るために、ジュリエットがあの大樹の苗床にならないといけないとは!? なぜジュリエットなのかという疑問も残しつつ、果たして彼女の決断と物語の行く末はどうなるのか、また緊迫感が出てきました。