ロミオ×ジュリエット 第19話「継承〜我こそは〜」

情勢としては、ロミオが大公から離れて独立化。ジュリエットとの仲も互いの周囲から公認状態であり、実らぬ恋どころではなくなっているわけで、緊迫感がなくなってきた感は否めないわけです。だいたい、たかだか数十騎の反乱勢力に思うがままにされている防御側は弱すぎやしませんか。


注目だった劇は、結構雰囲気は出てましたが(少しガラスの仮面思い出しましたよ)、ジュリエットが勝手に脚本を書き換えてしまいました。ウィリーが大活躍とまではいかず、ちょっとかわいそうかも。「キャピュレット家としてではなく、赤い旋風としてモンタギューを倒す」とのジュリエットの決意はなかなかに面白く、彼女の変装の意味はそこにあったのか、と思わされましたが、ネオ・ヴェローナの市民にあっという間に「赤い旋風=ジュリエット」であることがばれてしまうのでは、その決意もどこへやらです。なんだか方向性が定まってない気もするんですけどね。


問題は今後のロミオの立ち位置でしょうか。父親のことを好きではないでしょうが、いざというときに見捨てておけるのか。またモンタギューのほうから息子を呼び戻そうとする可能性も充分あります。そうするとまたジュリエットとロミオの対立状態が生まれ、二人にとってはともかく物語的には面白くなるんですけど。