2007年 プロ野球戦力分析 オリックス・バファローズ編

・野手陣 ★★★
「脇役多彩も中軸不足」という印象が続くここ数年のオリックス打線。去年はそれをカバーしようと清原、中村を獲得しましたがやっぱり無理でした。おまけに外国人打者がさっぱり活躍しなかったのも誤算でした。しかし今年はラロッカを獲得。実績があるだけに4番は固まりそうです。もっともローズとアレンは期待薄でしょう。ローズはなんといってもブランクがあるということで、かつて西武に復帰したデストラーデを想起させます。まったく打たないということも無いでしょうが、数字はかなり低くなるのではないでしょうか。


前後を固めるバッターには、村松、相川、北川、阿部真という実績のある選手が並びますが、加えてオープン戦では坂口、由田、大引、大西、森山らの新鋭がアピールしてきました。近年停滞感の強かったオリックス打線ですが、ここで一気に新しい風が吹き込まれるかもしれません。正直、他球団ファンとしてはちょっと名前を覚えきれてないんですが(汗)、その辺の期待値も込めての評価です。


・投手陣 ★★+
川越、平野、デイビーときて、さて4本目以降をどうしようかというところ。吉井の名前が挙がりますが、年齢的に計算できるとは言い難いでしょう。セラフィニは去年の惨状とオープン戦の防御率を見ると信頼できません。期待の小松や中山もまだまだ未知数です。……こうして考えてみると苦しいですねえ。3本柱にしても最多勝のデイビーが10勝ですから、それほど凄みがあるわけではありませんし。


一方リリーフ陣はそこそこ充実しています。加藤、岸田、金子、そしてストッパーにカーターが力を発揮すれば、安定した継投が出来そう。大久保や菊地原が復調すればさらに強力になる可能性もあります。


・総合 ★★+
先発の不足が一番のネックで、今期もAクラス進出は難しいと見ます。ただそんな中期待しているのが新任のコリンズ監督。メジャーでの実績もあり、落ち着いた手綱さばきが見られそうです。また、外国人監督ならではの清新さで沈滞ムードのチームを盛り上げてくれそう。打つ方で若手が伸びてくる気配もあり、少なくとも去年以上に負けるということは無いのではないでしょうか。



注目選手 岸田護
昨年はルーキーながらファームの最優秀防御率を獲得。一軍でも登板回数が少ないものの二点台の防御率を残しました。正直、投球を見たことはないのですが、こういうパターンの選手は大抵ブレイクするものと相場が決まっています。今期は中継ぎでの活躍が期待されているようですが、チーム事情からみて、先発にまわしてみても面白いのではないでしょうか。