2007年 プロ野球戦力分析 楽天イーグルス編

さて今年も戦力分析の季節です。まずは楽天から。


・野手陣 ★★
去年は鉄平、高須、リック、フェルナンデスと、意外なことに3割打者4人を達成しましたが、得点は一昨年未満という有様でした。やはりリーグ圧倒的最下位の本塁打不足が響いています。フェルナンデスと山崎以外に一発を期待できないのは辛いところでした。今年はウィットを獲得しましたが、横浜時代の成績を考えると大きな期待は出来ないでしょう。出戻りではセギノールの成功例がありますが、セギノールオリックス時代も23本打ってましたしねえ。リックのパワーアップ(?)や若手の成長しだいで昨年以上は望めそうですが、今シーズンも得点力不足に悩まされそうです。


・投手陣 ★★+
野手に比べて投手陣は光明が見えてきました。岩隈がかなり順調に来ているようで、リーグを代表する投手が完全復活すれば、文句なしにエースとして君臨できます。加えて昨年ドラフトで田中の獲得に成功したのは大きく、3年前の一場同様、新興球団の運を感じさせました。将来的に岩隈、一場、田中の三本柱が実現できればかなり強力ですし、楽天ファンが明るい未来をイメージできるようになったという意味でも良かったと思います。今期はまだ先発の頭数とリリーフ陣が弱いと思いますが、牧野がシーズン安定し、林とインチェが活躍したりするとひょっとしたらひょっとするかもしれません。


・総合 ★★
去年は一昨年に比べると格段に手ごわさを増していた楽天。今期も上昇気流で行きたいところですが、それでも最下位脱出への道のりは遠いと思われます。やっぱり攻撃力の弱いのが難点。ただ、岩隈の復活は個人的に楽しみですし、大物ルーキー田中がどこまで活躍できるかも興味深いです。あとはスラッガータイプの若手打者と、高齢化した中継ぎ陣の補強を進めていけば徐々に強くなっていくのではないでしょうか。


★注目選手1 田中将大
言わずと知れた黄金ルーキーで、今期楽天最注目選手でしょう。「松坂以来の逸材」と評されるだけに、チーム事情を考えてもローテ入りをしてくるはず。松坂並みの16勝とは行かないまでも、普通のチームなら二桁勝つ力はあるのではないかと思います。ただ楽天ですからねえ……。チーム全体の勝利数が少ない補正をかけて、7〜9勝という所がラインでしょうか。新スターの誕生に期待しています。


★注目選手2 草野大輔
若手打者の成長が何よりもほしい楽天。若手というにはもう30歳ですが、2年目、草野の飛躍に期待したいところでしょう。社会人屈指の強打者として入団し、去年こそプロの壁に苦しんだものの、ファームでは結果を残しました。年齢的に後が無いだけに、今年こそブレイクを果たしたいもの。野村監督の期待もあり、ある程度チャンスさえ与えられそうなので楽しみです。