乙女はお姉さまに恋してる 第11話「戸惑いの練習曲」

まりやの肌を平然と拭くみずほちゃんはすごいと思いました。「それとこれとは違う」と言われても違いません。もうこういうところではすっかり女の子モードなのですな。とはいえ、矛盾するようですが最近の瑞穂は割と男っぽく見えたりもするのです。先入観から来るものなのかもしれませんが、声といい表情といい、しっかり男の子しているような。さすがに周囲にばれているということはないでしょうが、圭さんあたりは見抜いていそうだなあ。


さて今回、まりやとのデートシーンまでは大変良かったと思います。そもそも学園の外が舞台になること自体初めてだったような気がしますが、違和感を覚えさせない光景になってました。瑞穂が一人称「ボク」でしゃべるのもずいぶんと久しぶり。誰かに聞かれないかとハラハラしてしまいましたよ。


ただ問題は最後の展開です。いきなり出てきた誘拐魔(どうでも良いことですが、初めて今作で男の声を聞いた気がしますよ)。……まあ、相当に無理があるのは否定できませんやね、色々と。次回がラストということを考え、「ギリギリしょうがない」という自分を納得させることにしますが、そう思わせてしまう時点でマイナスポイントではありました。


さて次回。今回無理した分、割とスムーズにまとまりそうな予感はします。「まさか同じ女性を好きになってしまうとは」という貴子のセリフには「おお、いつのまにやら自覚してる」と思わされただけに、もうちょっとその状態を続けて見たかった気もしますが、とうとうバレてしまった瑞穂の秘密。果たして迎える結末はいかなるものになるのでありましょうか。思うに、いかに慕われていても事が公になっては学園を出て行かざるを得ないでしょう。でもそうなって欲しくないなあ……。ちょっと緊張です。


ところで、降誕祭すなわちクリスマスにダンスパーティなわけですが、どうしてこの手のお嬢様学校はたいがいミッション系に設定されるのでありましょうか。「日本人だったら仏教だ」という斬新な設定をいつかは見てみたく思うしだいであります。