西口・松坂時代の終わり

松坂の移籍によって、とうとうこの8年間西武を支えた西口、松坂の2本柱体制が解消してしまうことになりました。史上最高とまでは言わないにしろ、球史に残るダブルエースが西武ファンの誇りでもあっただけに、寂しさが募ります。


思えば松坂のルーキーイヤー、西口はまだ26才。ちょうど今の松坂と同い年で、まだまだ「若きエース」というところでしたが、松坂が鮮烈な印象を残したためにかなり影に隠れる形になってしまいました。しかしそれに腐らず淡々と投げ続け、好成績を残してきたのがさすがです。松坂もことあるごとに「西口さんのように」と、敬意を表すコメントを残しています。年齢、性格、投球スタイルに適度な差があったのが並び立った要因だったのでしょう。


松坂入団の99年以来、両者が上げた勝ち星合計は30、25、29、21、22、20、31、26。どちらかが不調でももう片方がカバーし、安定して20勝以上を残してきてくれました(何で去年はこれで借金だったんだろう……)。


松坂がいなくなって、来期「エース」の肩書きは西口の元に戻るのでしょうか。それとも涌井ら若手投手に移るのか。いずれにしても、西口が今までどおりひょうひょうとしたピッチングを見せてくれることは疑っていませんが、松坂と共に勝ってくれる事はもうないかと思うと、一時代の終わりを感じてしまいますね。年下の松坂の方が先に抜けるというのがなんともですが。次代は涌井・岸に期待かな。