はぴねす! 第8話「夏の思惑」

どうもいまひとつな出来が続いて、評価が漸減傾向にあるはぴねすです。これまで「春姫と雄真が目立たない」と書いてきましたが、今回はやや唐突気味に2人にスポットが当たりました。それは良いのですが、2人の行動がなんともチグハグで首を傾げてしまいます。


滝の流木シーンで雄真は「何ですぐ魔法に頼るんだよ!」と春姫を責めますが、春姫にとって見れば一番便利な力を活用しようとするのは当然のことのはず。もしかしたら「失敗するリスクがあるから」という意味合いだったのかもしれませんが、あれでは単に雄真が勝手に怒っているようにしか見えません。


それだけならまだしも、野犬に襲われるという他にどうしようもない状況下で魔法の仕様をためらってしまう春姫の行動がこれまた困りものです。こういうシーンを見ると、彼女のキャラがちょっと分からなくなってしまうなあ……。もう少し賢明な設定だったと思うのですが。


シナリオ的な不備なのか、作画演出がシナリオの要求に追いついていないのか。その双方なのかなあと、失礼ながら感じてしまうところでした。



物語の方ですが、どうやら伊吹の家系と春姫の家系に何やら因縁があるようですね。しかしそうなるといよいよ雄真の立ち位置が無くなってくるような? 今後彼の活躍の場面はいかなる形になるのでしょうか。絵的には、伊吹のマジックワンドである傘が空中を飛んでいくのが良かったです。メリーポピンズのごとし。考えてみれば、常にワンドを持ち歩かないといけない魔法使い達。雨が降ったときにも実用的なのはポイント高いですね。