N・H・Kにようこそ! 第20話「冬の日にようこそ!」

前回の話で評価が下がった感じのあった本作ですが、今回は作画もろとも持ち直して良かったですね。山崎君にそんな過去があったとは……。冬コミを最後のチャンスとかけるその意気込みに、佐藤君も感化され気合が入ってきました。というか、一応真面目にシナリオ書いてたんですな。ギャルゲーをやりこんでいるであろう山崎君のチェックを通ると言うことは、それなりに才能があるんでしょうか? 山崎の絵やスクリプトも結構レベル高いような気がしますし、どんなゲームが作られているのか気になってきます。


「雪と言えば雪見酒」という発想は普通なかなか出てこないと思うのですが、彼らの間では通じたようで。何か普通に友情物に見えるシーンでした。しかし半ば自棄的になった山崎が酒の勢いで教科書を燃やす、までは良いにしても、七菜子ちゃんを呼び出そうとは、まさに勇者の所業でしたよ。見ているこちらが緊張して仕方なかったです(にしても、山崎と彼女の友好関係は続いていたのか……)。「最高の別れ方じゃないですか」とうそぶいた山崎ですが、七菜子ちゃんからしてみれば勝手すぎる言い分でしょう。良い子だったのに、あんまりってものです。大体、声優目指す子をオタク嫌いにしちゃまずいでしょうに。


ともあれ、次回以降は冬コミに向かって一直線なのでしょうか。この作品らしからぬまっすぐな展開でありますが。佐藤君も最近部屋もずいぶん綺麗になり、身なりも小ざっぱりして、少しダメじゃなくなってきた感じです。まあそれと言うのも食事まで面倒見てくれる岬ちゃんのおかげなのですが、一体彼女の生活の方はどうなっているのでしょうか。初詣という単語が出るところをみるに、冬コミの先も展開はするのでしょう。どんな形だか分かりませんが、本作ヒロインとしての真価を見られる日が楽しみです。