美少女ゲーム年代記

未完のようですが、興味深く読みました。美少女ゲームは確かに何らかの魅力を持った文化になっていると感じますので、年代記的記事にまとめられるのは意義のあることだと思います。特に「前史」から「近代」までについては体感していないので勉強になりました。


引用されている東氏の史観(年代記の筆者は同意されていませんが)によると美少女ゲームは「雫に始まってCLANNADに終わった」のだそうですが、どうなんですかね。「終わった」と言われると「いやまだまだ」と何となく反論したくもなりますが、確かに自分も最近はこれといってはまった作品が無かったりします。


一過性の落ち込み、あるいは単純に僕が興味を失っているだけかもしれないのですが、一つ考えたのは「もしかしたらここ10年の美少女ゲームは70年代生まれの人による文化だったのかもしれないな」ということだったりします。ファンの高齢化により文化が緩やかに衰退・変容していくというのはどこにでもありそうな話で。そうだとすると、ますます記録に残す作業は重要とも言えそうです。ありがちにKanonに衝撃を受けて、ヘビーとまではいかないもののこの世界に入り込んでしまった(*)1プレイヤーとして、「たかが美少女ゲーム、されど美少女ゲーム」だったことは忘れ去られないでいて欲しいので。



*その点では、今放映されている(見られない……涙)京アニKanonがゲーム未プレイの人にどういった評価を受けるのか興味があります。まあ、ひょっとしたら元のシナリオを知らない視聴者の方が少数派だったりするのかもしれませんが。