パリーグの前半戦を振り返る その1

「3分の2終わっているのに何が前半戦だ」とはよく言われるところであり、実際試合数から考えると交流戦が終わったところで前半終了としてもよいような気もするのですが、ここから8月9月が密度の濃い熱戦になっていくことも確かで。「感覚的には半分」といってもそう間違いではないのかもしれないなあ。


ってことで現在までの感想を。


1位:西武ライオンズ
首位ターン! 良い響きです。今年は下馬評低くBクラス予想も結構あったのですが、そこは常勝球団の底力か。正直、ソフトバンクとロッテが落ちたからという感もありますが、それでもほぼ勝率6割というのは予想以上の結果です。


打線は、期待の中村、栗山がやや苦しんでいるものの、中島、カブレラ、和田の主軸が健在、片岡、赤田も存分に働き、何よりトレードできた福地が大ヒットでした。懸念された投手陣は、涌井、三井、小野寺、それにグラマンギッセルの頑張りが大きいです。特に三井と小野寺は試合終盤を安心して任せられる出来で、森、豊田の穴を埋めました。ただ、小野寺はまだまだ経験も薄いだけに、夏場を乗り切れるかどうかが鍵ですね。



2位:福岡ソフトバンクホークス
やはり去年までと比べると落ちましたね。打線の迫力が全然違います。それでも鉄壁先発陣と、チームの経験で上位にいるのはさすがですが。あと松中の打率は飛び抜けすぎです。


強いことは強いものの勢いを感じず、このまま何となく2位なのではないかという雰囲気もありましたが、ここに来て王監督の戦線離脱がチームにどう影響するか。「監督のために」と一丸になられると怖いですが、采配力や首脳陣のリーダーシップが低下する感もあり。後半戦のスタートで、その行方が見えてきそうです。



3位:北海道日本ハムファイターズ
今期一番の驚き健闘チーム。一昨年プレーオフに躍動しながら去年Bクラスに逆戻りしたのを見れば、「今年もダメか」という予感でしたがなんのその。もしかしたら新庄の引退宣言が何かを変えたのでしょうか。だとしたら最後はわが身の引退までチーム力に変えてしまう新庄恐るべしです。


数字で見ると、このチーム伝統の打撃上位ではなく、リーグ1の防御率で勝ってきてることが良く分かります。それも先発陣よりもリリーフ陣が頑張ってます。98年のファイターズは首位独走しながら打線息切れで落ちてしまいましたが、今回はパターンが違うだけに最後の最後まで優勝争いということも十分考えられますね。