うたわれるもの 第15話「宴の終わり」

ニウェはもうちょっと賢王のイメージがあったのですが、これ見るとただの暴君ですね。知力も武力も秀でているのに、自分の戦い欲求だけにその権勢を利用するとは、ハクオロだって怒るでしょう。まったくひどいことを。


敵都シケチペリムに潜入したハクオロ達。トウカが門番を倒し、カルラが門を破壊するというのはみんなの予想通りな役割分担で楽しいです。トウカのカルラに対する視線も注目。内心、変だがとんでもない女だ、とでも思っているのでしょうか。さり気にライバル心も? シケチペリムの3将軍を相手に、文字通り肉を切らせて骨を絶つカルラのすさまじさが今回も良く出ていました。普段はひょうひょうとしていますが、ニウェ風に言えば相当な「獣」を秘めてますよね、彼女も。というか、ニウェはカルラにも目をつけるべきかと。なお、ここでついでに注目したいのがハクオロ側の名もなき兵士達です。メインキャラの陰に隠れてしまってますが、彼らもハクオロに随行したトゥスクル軍の精鋭。馬鹿にしたものではありませんよ。ちゃんと弓で攻撃だってしてます。数人は生き残ることにも成功してます。歴史は、こういう名前の残らない人たちの努力にも支えられているのですな。そういえば、エルルゥ結局役に立ってませんでしたね……。


今回も楽しめましたが、出来ればベナウィ側の奮戦をもうちょっと見せてほしかったところ。留守を預かり、10倍の敵を相手に戦う悲壮感みたいなものが出ているとなお良かったと思います。最近ベナウィ見せ場少ないですし。あと、総合的に言って作戦がムチャというか、簡単に敵都に入り込めるというのも変ですし(実は簡単じゃなかったのかもしれませんが)、皇同士が一騎打ちというのはどうしてもリアリティに欠けます。ある程度割り切るべきなのは分かってるんですけどね。


次回は久々に戦いのない平和な話でしょうか? 楽しみです。