うたわれるもの 第12話「動揺」

*原作バレなしでお送りしております。


うたわれにしてはやや精彩を欠いたような気もする今回でした。クッチャケッチャ軍の退却理由がいまいち謎で説得力が無かったのが残念。特に兵力で劣っていたようにも見えませんし、そのまま方位殲滅戦に持っていっても良さそうなものでした。あと、作画も心なしか不安定になってきたかなあ(それでも十分にハイレベルなんですけどね)。


雰囲気的には、主人公のハクオロがサブタイトルの通り動揺しているのが大きいです。これまで泰然自若とした落ち着きで物語を締めていただけに、彼が落ち込んでいるとみんなが影響受けちゃうんですよね。ハクオロの個人的苦悩が描かれるのは初めてと言っても良いわけですが、悪夢にうなされたり、酒に走ったり、彼も万能ではないということが分かる場面だったと思います。相手をするエルルゥが相変わらず可愛らしいですが、彼女からすれば、こういうときこそ自分が役に立ちたいという思いでしょうか。


トウカとオボロ、カルラとの戦いは見ごたえがありました。オボロも普通に考えれば十分に強かろうに、不憫なことです。カルラは彼女らしく一騎打ちを楽しむ風。打ち合わせしていたのでしょうか、ベナウィの一言で橋を「叩き落す」。このとき崩れ落ちる橋の絵は、やけに力は入っているように見えました。



ところでアルルゥカミュは、いかにムックルつきとは言え簡単にヤマユラまで行って戻って来れるものなんでしょうか? 親父さんも走ってこれたことだし、意外と距離が短いのか……。数十キロくらいなのかな。まあムックルなら時速50キロくらいは出せそうではありますが。