Fate/stay night 第21話「天地乖離す開闢の星」

*基本的に原作バレなしでお送りしております。


僕が「良い出来」と思ったら大抵脚本が花田さんなのは、ここまでくると偶然ではないのでしょう。少なくとも評価の相性は良いようです。今回もAパートのギルガメッシュ―ギル様との戦い、そしてBパートの士郎とセイバーとのやり取り、セイバーの過去の夢、結構うまく見せてくれました。


人類最古の英雄王ギルガメッシュ。古代シュメールに実在したという伝説的人物ですが、ギルガメシュ叙事詩はノアの洪水の元ネタになったとか言う話でも有名ですね。「ゲート・オブ・バビロン」で王の財宝を繰り出し、いつものように突撃する士郎君を一瞬で迎撃。この描写は、圧倒的な力の差を良く表現できていました。必死の士郎が全力の投影で生み出したのがエクスカリバーの「鞘」。 「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)! 」を跳ね返すところの迫力が弱かったのが唯一残念な点ですが、なかなかのバトルシーンだったと思います。


「やっと気づいた。士郎は私の鞘だったのですね」


名セリフの一つですねえ。最初に聞く時にはほとんど意味不明ですけど。


Bパート。セイバーの過去がまたちょっと出てきましたが、「父上!」と言うのはモードレッドでしょうか。アーサー王伝説には詳しくないので今調べました(汗)。しかし普通に考えればセイバーは父親ではありえないわけで、ここのところ原作ではどう誤魔化してたっけなあ……。マーリンの魔術でどうにかしたのだったか。夕日の丘に剣をつくセイバーの姿が、はかなく幻想的でした。あと台所で大根の皮むきをするセイバーと士郎が良かったと。教会地下に降りていくところは、原作でひどく怖かった記憶があります。



なんだかんだ言いつつも、Fateも次第にクライマックスという雰囲気が出てきましたね。やっぱり2クール以上あると物語のラストに重みが出てきて良いです。



……ところで、凛の皆勤賞途切れちゃいましたか? エンディングに名前の無いのは初めてだった気がします。