「夜明け前より瑠璃色な」感想日記 その3

穂積さやかシナリオ

さやか姉さん自体にさほどキャラとしての愛着を感じなかった(お姉さんとしては素晴らしいんですが)こともありますが、評価としては微妙なところ。最後持ち直したので決して悪くはないのですが、いささか印象度としては低いです。以下反転感想。




色々言いたいことはありますが、大きいのは一点「公共の場所をなんと心得ているのか!」ってことですね。ちょっと怒りさえ感じましたよ。達哉も達哉ですが、さやかもさやかです。年上としても館長としても、あそこはきっちり拒否しないとダメな場面でしょう。18禁ゲームならではの縛りというかマイナスポイントだけに、PS2版の方が出来が良くなりそうな予感です。


そもそも、二人があっさり恋人になりすぎな気がしました。達哉の方はともかく、さやかの方が達哉を好きな感じがあまり伝わって来なかった。付録冊子のスタッフコメントを見ると書いた方も気をつけていたみたいですが、結局最後まで「家族」であることから抜け出しきれてなかった気がします。思うに、一度さやかが告白を断った方が物語的にはアップダウンがあったんじゃないかなと。


月留学をめぐってのラストまでの流れはきれいで僕の評価も持ち直しました。日本の相続税はさほど高くない(というか控除が大きい)のでちょっとやそっとでは掛からないと思いますが、まああの世界は別に日本じゃないのかもしれませんし、OKでしょう。ただ、ラストはさやかとの別れよりもフィーナ達との別れの方がぐっと来てしまいました。考えてみればフィーナが変える場面を見るのはこのシナリオが初めてなんですよね。名残惜しくて。……さやかシナリオでそれで良いのかって気もしますけど(汗)。