Fate/stay night 第20話「遠い夢跡」

＊基本的に原作バレなしでお送りしております。

バトルも無く、士郎とセイバーがデートしてけんかして少しよりを戻すという、実に普通の美少女アニメみたいな展開でした。最後を除けばね。オリジナルなキャスター編も良かったですが、やはり原作ルートに戻ると話の安定感があります。今回は地味な割に、見ていて時間の進むのが早く感じられました。セイバーの可愛さも上手く描けてましたし、デートに至るまでの凛のフォローの仕方が楽しかったです。凛は（少なくともこのルートでは）士郎に対する恋心は無いんでしょうが、士郎たちのことを面白がりつつ見守っている感じですね。ただ、先週から続いて「セイバーのサーヴァントとしての特殊性」が説明抜きに出ているというのは大減点。どうもどこかでエピソードを落としてしまったような不自然さが出てしまっています。

橋での会話。セイバーに対する思いを自覚し、彼女をこの世にとどめたい士郎と、あくまで自らの理想を貫こうとするセイバー。基本的に似たもの同士だけに譲れない。ここはお互いの考え方が良く出ていました。絵も綺麗でしたし、名シーンだったと思います。しかし外見で忘れがちですが、セイバーは人生経験が士郎よりもずっと上なんですから、そう簡単には説得できませんよ。ただでさえＦａｔｅのヒロインは強いんですから。

次回タイトルは「天地乖離す開闢の星」。こういう奈須さんっぽい当て字はアニメだとどうしても使いにくいでしょうが、ここで見られるのはうれしいです。