「フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース」

新刊が出れば即買いのシリーズも、今はこれと「荒野の恋」くらいですかねえ。今回も期待を裏切らぬ面白さでした。


物語は前巻から予想されるように、シリアス一辺倒になり、もはや学園もコメディもありません。あまつさえテッサの出番は皆無、かなめもほんのちょびっとしか登場しないという、ある意味異色の巻です。しかしそこで際立つのが、「主人公としての宗介」の魅力。宗介、本当に強くて勇敢でカッコよいです。「たとえ美少女キャラがいなくても(ゲストヒロインはいますが)、この作品は面白いんだ!」と、地力の差さえ感じさせる一冊でした。ことに、「10カウント」部分の宗介の心理描写などは強く印象に残りましたね。


以下バレで。



ナミ〜〜〜!!(涙)


良い子だったのに、こんなにあっさり死んでしまうなんて……。ことさらに重厚に描写するのでなく、復活の救いを用意するわけでもなく、ただ淡々と失われる命。その厳しさとはかなさが胸に痛いです……。