「北欧―白夜の国に魅せられて」

北欧―白夜の国に魅せられて (ヨーロッパ・カルチャーガイド)

スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークの４カ国について色々書かれたガイドブック。「カルチャーガイド」の名のとおり、現代文化や社会事情について興味深い記事がたくさんあり、なかなか読み応えがありました。
ダ・カーポに北欧出身のキャラがなぜか多数いるあたりをみても、日本から見た彼の地のイメージは割と良好かと思います。反面、詳しいことが分からずイメージだけという面もあるかもしれません。そのあたりの勉強本としては最適でした。
それにしても、福祉国家、男女平等の推進社会として世界に知られる北欧事情を読むにつれ、日本はどうにも変革のパワーが不足気味なのであるまいかと感じてしまいます。伝統を守るのも大事なことですが、こんな感じにゆがんだジェンダーフリーバッシングをしているようではどんなものかと思ってしまいます。やはりグリーンランドにもアメリカ大陸にも果敢に乗り出していったバイキング魂は遺伝子レベルで違うのかもしれませんねえ……（もちろん、何でも北欧が理想というわけではないでしょうが）。