「借金は身を滅ぼす」

つらつらと読み進めていきましたが、いやあ、恐い恐い。まるで自分が借金背負って追われているような気分になってぞくぞくしてしまいました。自分の金遣いも最近荒くなっていやしないかと急に心配になったり。くわばらくわばら。
正直、主人公の行動はかなりムチャクチャなので「誰にでも起こる可能性がある」と言われると首を傾げてしまいますが、ギャンブル中毒になって歯止めが利かなくなっていく描写は、真実だけに強く訴えてくるものがあります。次第に「借金できる=自分のお金」に思考が切り替わっていく。そういう話があるとは聞いていましたが、このように読ませられると納得してしまうものがありますね。用心です。
それにしても、こういう話を見るに消費者金融の存在価値というのは結局搾取だけにあるのではないかと思えてしょうがありません。無論、普通に役立つときもあるのでしょうが、少なくとのアイフルのCMみたいにペットの衝動買いで使ってちゃダメでしょう。「ご利用は計画的に」と流れるたびに、「いや、計画的な人はそもそも利用しませんから」といつも突っ込んでしまいます。