フタコイ オルタナティブ 第13話「3人でいたい」

終わってしまいましたねえ。最初から動きに気合の入っていた今作ですが、最終回も渾身の作画を見せてくれました。まずはスタッフの皆様にお疲れ様と申し上げたいです。蹴りだけで片付けられてしまう最終兵器とは何かとか、結局最後までるるららの正体が不明じゃないかとか、つぶやきたくなってしまうことはいくつかありましたが、何しろ盛り上がりました。複葉機を操縦して突っ込む双樹が素晴らしい。恋太郎といい、どこで覚えたのやらです。
全体としての感想はなかなか微妙なところで、9話くらいまでは間違いなく今季一番の評価だったのですが、そこからイカがでてきてのはっちゃけた展開には多少戸惑いました。白鐘姉妹の話に加えて、愛之助と恋太郎の父子話、ニコタマ町民の郷土愛話、さらに勢い重視のアクションシーン等、様々な要素がやや融合しきってなかった感はあります。あと、せっかくの双子の設定もさほど意味が無かったような気もしないでもなく、個人的にはもう少し三角関係的ドラマがあっても面白かったんじゃないかなあと思いました。
ただまあ、そんな不満もラストの桜の園での三人の姿には小さなことでしょうかね。そう思えるだけの綺麗で優しいシーンでした(*1)。見事。なんだかんだいっても面白くてレベルの高い作品だったと思います。



(*1)日本アニメにおいて桜というのは大きな役割を果たしているなあ、と思ったりしました。本当にたくさんの作品に登場しますよね。