スクールランブル 第26話「 突然の「さよなら」…迷い込んだラビリンス…あなたはだれ?…教えて。「すれちがい」「片想い」とどけ、ボクの気持ち。とどけ、ワタシの想い。たぶん一度しかない季節、青春の1ページ。これが最後のチャンス、確かめたい…キミの気持ち。伝わる言葉、伝わらない想い。あの日の告白、永遠の一日、だけど…いつまでも続いていく、わたしたちの「いま」。そして明日へ…「スクールランブルフォーエバー」」

いや、素晴らしかったです。前回からのUFOネタを単にマンガオチで終了にするのではなく、それを皮切りに立て続けに夢オチを放り込み、虚々実々の不条理世界を構築してしまうとは。まったく「どこからが夢なんだろ?」ですね。「過ぎてたんだ……誕生日」のオチでエンディングソングにいくのも程良い力の抜け方。またしても夢かと思わせる景色の中で淡々と語られる烏丸のカッコよいセリフに、天満の言いかけた言葉で宇宙までフェードアウトしていくラストシーンは、「The End なんちてな」の字幕とあわせて綺麗、かつ最後まで楽しい引き際でした。連載中作品のアニメ最終回ということで色々難点もあったことと思いますが、とても上手くて「らしい」エンドだったと思います。見事としか言いようが無い感じですね。


この作品、振り返れば当初は原作未読につきさほど注目もしてなかったのですが、1話を見てあまりの面白さに評価一変。その後最後まで笑ったりほろりとしたりしながらとても楽しむことができました。まさかここまで出来のよい作品であったとは……。嬉しい誤算です。一般にコメディ系の評価と言うのは低めになる傾向があると思うのですが、はまりきっていた声優陣の演技に高位安定していた作画も加えて考えますに、「21世紀に入ってから最高のアニメ」と評しても過言でないかもとさえ思いますね。同じ言葉の繰り返しになりますが、素晴らしかったです。


終わってしまうのは残念ですが、普通にあって驚き笑った次回予告、そして「フォーエバー」というキーワードは第二期への布石ということで期待しておりますので。